空席状況 | English

[Obsolete] stone + wstone を用いたメールクライアントのSSL対応方法

広報


更新: 2008年11月24日
作成: 1999年11月25日

Obsolete page. 古いページです.内容が正しくない可能性があります.


目次

総合目次に戻る



stone + wstone を用いたメールクライアントのSSL対応方法

(※wstoneが正常に動作しない場合は、バージョンアップをするとうまくいく可能性があります。こちらを参照してください。)

 ECC のセキュリティ強化策に伴い、新メールサーバ (mail.ecc-u-tokyo.ac.jp) においては ECC 外からの (SSL により暗号化していない普通の) POP3, IMAP4rev1 でのメールの受信はできなくなりました。したがって、現在、ECC 外部のネットワークから、新メールサーバ (mail.ecc.u-tokyo.ac.jp) にアクセスするためには、POP3-SSL, IMAP4-SSL という暗号化されたプロトコルを用いる必要があります。

 これらのプロトコルに対応したメールクライアントとしては、Netscape 社の Netscape Messenger 及び、Microsoft 社の Microsoft OutlookExpress が挙げられます。また、これらのプロトコルに対応していないメールクライアントの通信を SSL によって暗号化するソフトウェアもあります。 ここでは、後者の例として stone + wstone を使って、利用者の多いであろう、 Becky! Internet Mail (POP3のみ対応) 及び、Winbiff (POP3,IMAP4ともに対応) で、ECC のメールを受信する方法を述べます。

 なお、この文書では、Becky! Internet Mail ならびに、Winbiff 自体の入手方法・インストール方法は割愛いたしますので、ご了承ください。



stone + wstone の入手・導入方法

 まず、仙石さんのページから、アプリケーションレベルの TCP & UDP パケットリピーターである、stone を入手してきます。(注: 1999年11月現在、最新バージョンの2.1では動作確認が できておりません。2.0を使って下さい。)

今回は、SSLeay版を使いますので、正式版の、stone version 2.0 for Win32 SSLeay 版パッケージ をクリックします。

このようなダイアログがでたら、ファイルに保存、をクリックします。

stone20s.lzh を保存する場所を指定します。
場所を指定したら 保存 をクリック してください。

 次に、stone20s.lzh を解凍します。Lhasa がインストール されていれば、エクスプローラ等で、stone20s.lzh をダブルクリックしてやれば、自動的に解凍が始まります。
Lhasa をインストールしていない人は、こちらを参照して、まずLhasaをインストールしてください。

 このままでは、実行時に面倒なのでいま解凍したファイルを C:\stone に移動しましょう。

まずは、新しいフォルダを作ります。エクスプローラで、マウスカーソルを C:\ に合わせた状態で、[ファイル] - [新規作成] - [フォルダ] を選択します。

新しいフォルダの名前、をつけます。ここでは、stone にしました。

さきほど展開した、stone20s.lzh のフォルダがデスクトップ上にあるはずですから、このフォルダの中身をすべて選択して、マウスで C:\stone にドラッグアンドドロップ します。

 次に、特別に(株)オレンジソフト様より提供された、stone の GUIツール wstone をダウンロードします。
wstone.exe
をクリックしてダウンロードしてください。なお、(株)オレンジソフト様に、wstone の問い合わせをすることは避けて下さい。wstoneについては、(株)オレンジソフト のサイトにもwstoneのページがあります。

wstone.exe は、stone 本体と同じディレクトリに置く必要があります。あとで移動するのは面倒なので、ダウンロードの際に、C:\stone の中に保存してしまいましょう。
先ほどのリンクをクリックすると、上のようなダイアログが現れますから、保存する場所を C:\stone に指定し、保存、をクリックしてください。

以上で、stone, wstone の導入は終わりです、お疲れさまでした。
実際のアプリケーションでの使用例として、Becky! Internet Mail 及び、Winbiff を以下に紹介しています。これらも併せてご覧ください。

目次に戻る




Becky! Internet Mail での POP3-SSL 使用例

 それでは、国産の代表的な POP3 対応のメーラー Becky! Internet Mail を、POP3-SSL に対応させてみましょう。Becky! 自体のインストール方法については触れませんので、ご了承ください。

 まず、wstone を起動します。wstone のインストールが済んでいない人は、こちらを参照してください。

インストール済みの C:\stone\wstone.exe をダブルクリック します。

このような画面が出ます。今回は、Becky! ということで、POP3 にチェックをつけて、Hostname に mail.ecc.u-tokyo.ac.jp を入力 します。Port は デフォルトの 995 のままにしておいてください。

Start ボタンをクリックします。これで、wstone 側の設定は終わりです。
Becky! で ECC からメールを受信するときには、wstone の Start ボタンが押されている状態である必要があることに注意してください。

 次に Becky! Internet Mail 側の設定を行います。Becky! のメニューから [ツール] - [設定] を選択して、[アカウント] で ECC 用の設定を新規作成します。

[個人情報] - [本名] には自分の名前を、[個人情報] - [メールアドレス] には、自分の ECC でのメールアドレス(******@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp) を入力します。
また、[サーバ情報] の [POP ユーザーID] には、自分の ECC でのアカウント名を、[パスワード] には、自分の ECC アカウントのパスワード を入力します。

ここまでは、通常の設定と同様です。違うのはここからで、まず、POP サーバー名に、localhost と入力します。SMTP サーバ名は、自分の使用している ISP (Internet Service Provider, プロバイダ) や研究室で指定されている物を使用してください(外部ネットワークからmail.ecc.u-tokyo.ac.jp を指定した場合は、送信できる相手先に制限が付きます)。

次に、[高度] をクリックしてください。

ここで、POP3 ポート番号を 995 番 (POP3-SSL のポート番号) に設定します。
OK を押して、元の画面に戻ります。

次に、[その他] をクリックしてください。

ここで、[APOP を使う] に、チェックがついていないこと、を確認して、OK ボタンを押してください

これで、普通に Becky! を用いて、ECC から、メールが取り込めるはずです。

Becky! での送受信が終わると、wstone はもう不要になるので、Quit をクリックして終了 させましょう。

Becky! でメールの受信を行うときは毎回最初に wstone を起動して Start ボタンを押すことを忘れないようにしてください。

目次に戻る




Winbiff での IMAP4-SSL 使用例

 それでは、国産の代表的な IMAP4 対応のメーラー Winbiff を、POP3-SSL に対応させてみましょう。Winbiff 自体のインストール方法については触れませんので、ご了承ください。

 まず、wstone を起動します。wstone のインストールが済んでいない人は、こちらを参照してください。

インストール済みの C:\stone\wstone.exe をダブルクリック します。

このような画面が出ます。今回は、Winbiff ということで、IMAP4 にチェックをつけて、Hostname に mail.ecc.u-tokyo.ac.jp を入力 します。Port は デフォルトの 993 のままにしておいてください。

Start ボタンをクリックします。これで、wstone 側の設定は終わりです。
Winbiff で ECC からメールを受信するときには、wstone の Start ボタンが押されている状態である必要があることに注意してください。

 では、Winbiff 側の設定にうつります。

Winbiff のメニューから、[ネットワーク] - [環境設定] を選択 します。

アカウントの設定のところで、ECC 用の設定を追加し、プロパティを開きます。

アカウント名には、自分で判別できるような適当な名前 を、名前には、自分の本名 を、メールアドレスには、ECC でのメールアドレス(*****@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp) を、返信先のアドレスには、Reply-to ヘッダに設定したいアドレス を指定します。

ここまでの設定が出来れば、次は、[送信] をクリック します。

SMTP サーバ名には、自分が使っている ISP もしくは研究室で指定されている SMTP ホスト名を指定します(外部ネットワークからmail.ecc.u-tokyo.ac.jp を指定した場合は、送信できる相手先に制限が付きます)。

次に、[受信] を選択 します。

サーバー名 に、localhost を、使用するプロトコルに IMAP4 を、ユーザー名に、自分の ECC のアカウント名を入力 します。ポート番号は 993番 (IMAP4-SSLのデフォルト番号)を入力してください。

さて、設定が終わったところで、実際にメールを読んでみましょう。
Winbiff のメニューから、[ネットワーク] - [オンライン] を選択 してください。

パスワードを要求されるので、ECC のアカウントのパスワードを入力して OK ボタンを押してください

このような表示が出れば、成功です。

Winbiff での送受信が終わると、wstone は不要になるので、Quit ボタンをクリックして終了 させましょう。

Winbiff でメールの受信を行うときには (毎回)最初に wstone を起動して、Start ボタンを押すことを忘れないようにしてください。

目次に戻る

総合目次に戻る