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[Obsolete] Greylisting について

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更新: 2010年08月31日
作成: 2008年03月19日

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目次

概要

2008年3月より正式に運用を開始したメールシステムでは,迷惑メール対策技術の一つとして,Greylisting を導入しています.そのため,迷惑メールの数を減らせるものの,外部からのメールの受信が遅延する場合がありますが,ご了承ください.

Greylisting の特徴

Greylisting の仕組み

本メールシステムで導入した Greylisting では,メールの送信者,受信者,送信サーバのIPアドレスの三つ組みのデータを,Whitelist と Greylist のリストで管理します.

外部からメールを受信すると,本メールシステムは上記の三つ組みのデータを抽出します.このデータが Whitelist に登録済みならば,遅延無くメールを受信します.また,Greylist に登録済みで登録後一定期間を経ている場合は,当該メールを受信した上で,対応するデータを Greylist から削除して Whitelist に登録します.

Whitelist にも Greylist にもデータが見つからない場合は,そのデータを Greylist に登録して,一時的にメールの受信を保留します.

外部のメール送信サーバは,保留されたメールをしばらくしてから再送しますが,その際送信されたメールに対応する三つ組みのデータが Greylist に存在することで,前述の通り本メールシステムは再送されたメールを正常に受信します.

迷惑メールの送信者の多くは,短時間に大量のメールを送信することを目的としているため,一時的に受信が保留されたメールを再送しません.従って,Greylisting を導入している本メールシステムでは,迷惑メールが減ることになります.

なお,Whitelist に登録されているデータも,長期間メールが届かなかった場合は自動的に削除されます.

注意

Greylisting による切断を行った場合、ECCSの各メールサーバは、送信元サーバにエラーコード 451 を返すとともに、Greylisting による切断であったことのメッセージを返します.

電子メールの配送システム(SMTPプロトコル)を規定する RFC5321 (ietf.org) では、受信サーバから400番台のエラーコードを返された場合、それは一時エラーであるとして(*)、送信サーバは再度送信を試みるべき(SHOULD)であると記述されています.

(*)一時エラーになる状況として、他に mailbox が容量オーバーを起こしていている場合や、相手先のファイルシステムが busy だった場合でも発生します.

ECC ではこの規定に基づき、切断後、送信元サーバが再送してくるものという前提で運用されており、再送してこないサーバは SPAM送信サーバである、少なくとも規定外の挙動をするサーバであるとして、正規の対応の対象外としております.ご了解ください.

また、利用者都合による、Whitelist への手動によるパーマネントな設定は行いません.

お願い

Greylisting によるメールの遅延時間は,外部のメール送信サーバの設定によって5分から1時間程度ですが,Greylisting の有無に関わらず,電子メールは必ずしも即座に相手に届くものではないことをご理解ください(参考:(FAQ)メールが遅延する/届かない).

数日経ってもメールが届かない,MailHosting の利用者同士でメールを送ったのにエラーメールが戻ってきた,といった事態に遭遇した場合,情報基盤センターにご連絡下さい.お問い合わせの際には,以下の事項について出来る限り詳しくお教えください.

問い合わせ先